「口腔ケア」という言葉を聞いたことがない方も多いと思います。
字面からわかるように、お口の中をケアするということですが、
特に、自分では歯みがきがうまくできないような高齢者や、
認知症をはじめとした病気の方、障がい者の方にとっては、
お口の中の汚れを落とし、お口の健康状態を保つことが大切です。
人によっては、口腔ケアの必要性を理解していただくことも難しい場合や、
お口を開けていただくことさえままならない場合もありますが、
お口の健康は全身の健康に関わってきますので、
ぜひとも口腔ケアを受けていただきたいところです。
お口の中の状態、歯の状態、歯ぐきの状態、入れ歯の状態など、チェックポイントはたくさんあります。
介護・看護される方は、ご苦労も多いことと思いますが、
歯科医師ともよく相談されて進められるとよいでしょう。
自分では歯みがきができない障がい者の方でも、
介護をされる方が毎日食後の口腔ケアをきちんと続けただけで、
30年以上も虫歯なしに丈夫な歯でこられている場合もあります。
そのような方は、たとえ刻み食でも自分の歯でしっかり食べることができますし、
全身の状態も比較的良好に過ごされることが多いようです。
これから暑い時期を迎えますので、体力を維持するためにも、
お口の状態をよく保って、しっかり栄養をとっていただきたいものです。