[記事公開日]2013/07/11
[最終更新日]2016/06/16
歯垢は歯に残った食べ物のカスのことだと思っている人はおられませんか。
歯に白っぽいねばねばしたものがついていることがありますよね。
これが歯垢です。
歯垢は歯についた細菌などの塊で、水分と細菌と細菌が作り出した代謝物でできています。
歯垢の中で、細菌が生きているのです。たった1mgの歯垢の中に、10億もの細菌がいるそうです。
歯垢の中にいる細菌は1~2日後には、食後に口の中に残った糖を分解して酸を作り出します。
この酸によって歯の表面のカルシウムが溶かされてむし歯の原因になるのです。
また、歯垢がたまると歯肉炎になりやすく、進行すると歯周病になることもあります。
歯肉炎の段階なら、まだ治りやすいので、早めに歯垢を取り除く必要があります。
しかし歯垢は見える所だけでなく、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの中にもあります。
この部分の歯垢は取りにくく、磨き残しを作りがちです。
歯に残った歯垢が石灰化したものが歯石です。
歯垢は自分でも取れますが、歯石は歯科で取ってもらわないと自分では取れません。
ですから歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けるなどして
プラークコントロール(歯垢を減らすこと)をきちんとすれば、
むし歯や歯周病を防ぐことができます。
毎日の生活の中でも、1日1回はていねいに歯みがきをして
歯垢をためないようにしましょう。