[記事公開日]2013/11/20
糖尿病は、さまざまな合併症を伴いますので、とてもこわい病気ですが、
糖尿病の可能性がある人も含めると、患者さんは国内に約2000万人ほどもいるといわれています。
そんな糖尿病の合併症の中に、歯周疾患があることはご存じでしょうか。
糖尿病が進行して抵抗力が低下してくると、細菌感染しやすくなります。
糖尿病の方が結核を発病したりするのはそのためです。
それと同じように、口の中も細菌の作用によって歯ぐきに炎症を起こしやすくなり、
歯周疾患を悪化させることとなります。
この歯周疾患は、歯を失う大きな原因になります。
歯周疾患になっても、実際に歯科にかかって治療を受けている人のほかに、
具合が悪いと分かっていても治療をしていない人、
また、自分が歯周疾患にかかっていることに全く気づいていない人もおられます。
歯のクリーニングなどで定期的に歯科に通うクセをつけておけば、
このように気づかないまま歯周疾患を悪化させてしまって歯を失う事態は避けられます。
また、意外な原因が糖尿病であることも発見されて、他の合併症も防ぐことができます。
普段の生活に気をつけて、糖尿病にならないよう気をつけることはもちろん、
このように歯科に定期的に通って歯のお手入れをすることは、全身の健康を守ることにつながります。
普段むし歯の治療以外では歯科に行かないという方は、新しい習慣として定期検診を受けてみませんか。