[記事公開日]2016/07/22
[最終更新日]2020/01/29
約3000本の前歯を光ファイバーのカラーメーターで測定したミネソタ大学の研究報告によると、35才以上の人の歯は、35才以下の人の歯よりも、色が飽和し明度が低いそうです。
たとえば、20才の女性の上顎の正面の前歯がシェードA2だとすると、40才までにはシェードA3.5になると想定されます。(番号が小さいほど、白く明度が高いです。)
歯の色が年を重ねるにつれ変化する原因や過程は、まだすべて解明されてはいません。
唾液に含まれる金属性の無機化合物が、歯の表面を覆うエナメル質を通して浸透し、時間が経つと内部の象牙質に沈殿するという考え方が一般的です。
他に、歯髄(神経と血管が分布した組織)が年齢とともに萎縮し、その上に象牙質が積もって密度が深まり、色の暗さが進んでゆくとも考えられています。
いずれにしても、老いに従って歯が黄ばみ暗い色になるのは、自然の摂理といえるでしょう。
前歯が摩耗していくのも、同じく止むをえません。
歯科医師は、年齢にともなう前歯の色の変化や摩耗にかなり注意を払っています。
審美歯科治療では、自然に見えることもゴールのひとつです。
セラミッククラウンが患者さんの年齢などパーソナリティと調和がとれているのが、ステキな笑顔の条件です。当院では、それをセラミストが認識しながら、反映させた上での美しいセラミッククラウンをお作りしています。
多くの方にとって頼れる大阪審美歯科グループになれるよう努めています。