[記事公開日]2016/07/10
[最終更新日]2020/01/29
当院でいつもおすすめしているセラミッククラウンですが、
実際に見てみると、もともとの歯と見分けがつかないほどよくできています。
いったいどうやったらこんなキレイな色に出来上がるのでしょうか?
これは歯科技工士さんの大変な職人技で作られているのです。
歯科ではまず、セラミッククラウンをかぶせる歯の形を整えます。
そして、患者さんのお口の中を細部まで再現できるように、シリコーンで型をとります。
このシリコーンの型をもとに、セラミッククラウンが作られるわけです。
技工士さんは、手作業で細部までこだわって歯の形を作っていきます。
技工士さんが作った型に、セラミックを流し込んで焼成し、セラミッククラウンの形が出来上がりますが、これで完成ではありません。
むしろ「ここから」です。
この後、少しずつ肉付け・色つけをして、再び焼成することを何度も繰り返して調整するのです。
このあたり、とても繊細な作業で、技工士さんの知識と経験がものをいうところです。
そしてこの焼成を繰り返すことによって、歯の微妙な色あいが再現されるのです。
まさに職人技!
例えば、一本の歯でも上の方と下の方では色が違いますよね。
そんなところも忠実に再現してゆきます。
色・形の他にも、上下の歯のかみ合わせや、両横の歯との隙間もチェックされます。
こうして手間ひまかけることによって、本物の歯と見分けがつかないほど美しいセラミッククラウンが出来上がるわけです。
まるで一種の美術工芸品のようだと思われませんか?